(2004/6/7プロパン・ブタンニュース)
(なかやま・よしこ=新日本石油ガス販売部需要促進グループ) |
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![]() 地元のお客様も大事に… 年間千八百万人もの来訪者を集める国内有数の観光地、横浜中華街。その魅力は、料理店以外にも食料品店、雑貨店、土産物店、衣料品店などが密集し、食事や買い物などを通じて異国の雰囲気を味わうことができるところであろう。 その中華街へ先日久しぶりに行った。今年二月に「みなとみらい線(通称MM線)」が開通し「元町・中華街駅」が誕生したことで都心からのアクセスが非常に良くなり、休日は人の波でごった返す、と聞いてはいたのだが、予想以上のすごい人ごみ!お目当てのお店に行くのも一苦労であった。 ところで、日本人の多くは中華料理が好きだ。もちろんそのほとんどが日本人の舌に合わせてアレンジされたものを食べてのことであろうから、そういうアレンジされた料理を「本場の味ではない」と敬遠する向きもあるが、どの国へ行っても中華料理は現地人向けにアレンジされていて、その国の食文化の一部を形成していると言える。もちろん、本場の味でもやっていけるのであれば、中国人もそもそもアレンジなどしないだろうが……。とにかく、中華料理は見事世界征服を果たしている。 それにしても実に奥が深いものだ。さすが中国四千年の歴史と言う他ないだろう。北京、上海、広東、四川。その土地や風土によって素材や味付け、辛さも全然違う。中華街ではそういった様々な種類の中華料理屋が、メイン通りの高級な名門店から中級店、ちょっと奥に入った庶民的なお店まで密集し肩を並べている。 しかし、競争が激しいためお店側も必死のようだ。観光客のような一度限りのお客様だけを相手にしていては尻すぼみであるから、お店同士が協力してディズニーランドのようにリピーターを作らなければ生き残ってはいけない。そう、入場料こそ取っていないが、中華料理のテーマパークなのだ。一軒一軒のお店がアトラクションといったところだ。だから、いつでも気軽に訪れることができる地元のお客様=リピーターも大事にしないと将来はないかも。 |