(2004/6/7プロパン・ブタンニュース)
 
活火山

“業界有志に捧ぐ”


 内西達也・前鹿児島県LPガス協会会長
 ○…昭和49年から理事を2期務め、同53年に副会長に就任。副会長を7期14年務めた後、平成4年に会長に就いた。
 「私が理事に就いた昭和49年に立入り検査が実施された。消費設備点検が不十分であるとの指摘を受け、大きな社会問題になった。51年総点検事業を開始したが、2年間で完了しなければならず会員と協力しつつ推し進めた。61年からの安全点検では、マイコンメーターの設置で会員に大きな投資をお願いしたことが印象深い。この二年間は事故防止、取引適正化、競合エネルギー対策など多くの課題に取り組んできた。期待に応えることができたかは分からないが、支援と協力でなんとか今日まで大任を務めることができた。これからの業界にとって最も重要なのはお客様との絆を深めることだ。声を聞き、お客様の視点に立つことで、選択される業界になろう」。


 渡慶次憲明・前沖縄県高圧ガス保安協会LPガス会長
 ○…平成6年に副会長を1期(2年)、8年に会長に就任して2期8年を務めた。会長就任は改正LPガス法が施行される1年前で、どう県業界をリードしていけるか不安を覚えていた矢先、同年12月30日に糸満市で母子5人が中毒死するという痛ましい事故が発生した。
 「大いにとまどったが、大型湯沸器はすべて屋外に出す、ということを決め、従わない消費者には供給停止も止むを得ない、という強い姿勢を打ち出した。今日、給湯器による酸欠事故はなくなったが、このときの活動が成果を挙げたといえる。この事故を除けば、おおむねスムーズに8年間をリードできたと思っている。当県業界は波乱もなく推移しているが、これに甘んじることなく競合エネルギーに対抗するすべを講じていかなくてはならない。最終的には電気、都市ガス、灯油に負けないよう、価格レベルを引き下げることも検討していかなくてはならない」。