(2004/6/7プロパン・ブタンニュース)
 6月サウジCP
P338ドル、B355ドルに大幅上昇
元売、卸価格の値上がり必至



 サウジアラムコ(サウジアラビア国営石油会社)は5月31日、輸入各社に6月のCP(コントラクトプライス=LPガスFOB価格)を通知してきた。それによると、トン当たりプロパンは前月比20ドル高の338ドル、ブタンは同35ドル高の355ドルでともに大幅な値上がりとなった。6月のサウジのFOB価格としては1980年1月にペトロミン(当時)が採用したGEP(一方的な政府公示価格制)以来の史上最高値を記録した。4月以降3カ月連続のCPの値上がりと円安基調を反映し、CIF価格が再び上昇するのは必至で、輸入・元売各社は特約店向け仕切り価格を5〜7月合計で4月比トン当たり7,000円以上引き上げの交渉を行うと見られ、これにともない卸売価格も今後、同水準の値上がりが予想される。