2010年4月26日(月曜)
第2875号(平成22年)
  ※ 今週号は大型連休のため5月3日号との合併号とします。次号は5月10日号となります。ご了承下さい。 
総 合 面 


LPガス法逐条解説
好評発売中
首 都 圏 版
  • 東京ガスエネルギー、ガスブランド「エネライフ」推進
  • 千葉県協青年委、今年度の活動に「総合エネルギーコンサルタント業課への脱皮」


LPガス資料年報
2010年版 予約受付中
地 方 版
  • 北海道=北海道AW事業方針、ハイブリット給湯暖房システムなどに重点
  • 東北=「東北グローブ会」始動 初代会長に橋弘隆氏(高田屋社長)
  • 中部=名古屋プロパン瓦斯が矢崎総業の「Uスマート」積極導入
  • 中部=名張近鉄ガス、50周年視野に今年度売上高10%増へ
  • 近畿・四国=京都府協、保安事業団を解散し府協と統合
  • 近畿・中国=枚方教習所、伊丹産業の提案でLPG車を積極導入(写真)
  • 近畿・四国=本紙大阪セミナーに247人、先進ノウハウ学ぶ
  • 中国=フジタガス住器、ハイブリット給湯器で燃転に成功 データ収集し提案営業に
  • 九州=新日石・三井丸紅、九州シェア41%超に
住 設 供 給 機 器 / 新 技 術
<ウォータービジネス特集>
  • 第2ステージ迎えた宅配水業界
  • 2ケタペースで市場拡大、年内に600億円超え
    * ナック 
    * 岩谷産業 
    * アクアクララ 
    * ミツウロコ 
    * ケーイージー 
    * シナネン 
    * フジヤマ 
    * システムアンドリサーチ 
    * ロックス
GHPとコ・ジェネ版          GHP出荷実績 H21年通期 
先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情 報>
以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです
日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから
  • 4月19日(月)
    * ジャパンガスエナジー、供給体制を拡充、ブランド強化へ
    * 日団協が「涼厨」研修会、ガス協会と商標使用許諾契約へ
  • 4月20日(火)
    * 千葉県青年委、今年度の活動を「総合エネルギーコンサルタント業へ脱皮」
    * 元売再編を契機に、LPガス業界は新しい活力を
  • 4月21日(水)
    * LPガスは配送を低炭素化、取引適正化で流通網維持を
    * パロマフェア東京、「ソラエコ」などに注目
  • 4月22日(木)
    * コスモ石油ガス、「2010年度末に家庭業務用の黒字化」表明
    * 出光興産、JA全農と戦略的アライアンスを検討
  • 4月23日(金)
    * 3月LPガスCIF速報、トン67,317円と連騰
    * エネ研・十市氏、当面の原油価格80〜90ドルで推移か
  ご希望の方に見本紙をお送り致します。
    プロパン・ブタンニュースは昭和29年の創刊以来LPG業界とともに歩んでまいりました。
    創刊より半世紀を経、創業時の基本理念に立ち戻るとともに新しい挑戦を続けて行きます。
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2010(H22)年
4月26日(月曜)
第2875号

PBN2010.4.26-01


LPガス
経済省、資源エネ政策見直し案を発表
配送低炭素化、流通網維持を
災害時対応に優れ、クリーン

 経済産業省は19日、同省会議室で開催した総合資源エネルギー調査会総合部会基本計画委員会(黒田昌裕委員長=東北公益文科大学学長)で、エネルギー基本計画の見直し案となる「資源エネルギー政策の見直しの基本方針(案)」を発表した。LPガスは分散型で災害時対応に優れていることなどを評価。また、配送の低炭素化に期待したほか、5年間で300万台の高効率給湯器の普及も目指す。
 基本方針案はこれまで通り、エネルギーの安定供給、地球温暖化対策、経済効率性の確保を実現していくため、エネルギー源のベストミックスを確保するとした。その上で、化石燃料の一つとしてLPガスに触れ、分散型、災害時対応性、ガス体エネルギーであることを評する。「分散型エネルギー供給源であり、災害時対応にも優れ、クリーンなガス体エネルギーであり、引き続き活用。その際、家庭用等小口需要に対する配送の低炭素化を進めることが重要」とした。


PBN2010.4.26-02


GHP
立方250〜290円でメリット
コンソーシアム山岸技術顧問 「EHPと闘える」

 GHPの省エネ性能(APF)が著しく向上した結果、EHPと競合した物件でもGHP向けのLPガス販売価格を1立方m当たり250円から290円の設定で顧客メリットを出せることが、山岸一夫・GHPコンソーシアム技術顧問の試算で分かった。LPガスは輸入価格の高騰を背景に国内流通価格も高止まりしているが、現状でも価格競争力を持っていることが示された格好だ(4面GHP版に関連論文)。
 試算は、最も一般的な20馬力セット(室外機20馬力を1台、室内機4方向カセット5馬力を4台)で、最新のGHPとEHPを比較したもの。既設建物で施主と直接取引することを前提にした。
 性能で比較した等価ガス価格は462円。しかし、GHPはメンテナンス費用が必要で、本体価格が割高な分を、ランニングメリットで回収することが求められる。このため試算はメンテ費を含むイニシアルコスト差を一般的な市場価格を想定し75万円として、この分の回収も含めてガス単価をいくらに設定できるか計算した。
 75万円の本体価格差を3年8カ月で償却しようとすると1立方m当たり247円に、4年だと261円に、5年だと292円に決定すればEHPと等価になり、これらの金額より割安なら顧客メリットが出る。
 参考指標となり得るプロパン卸価格は、日本LPガス協会によると、今年2月で246円。石油情報センターによると、同月の全国平均で261円だった。


PBN2010.4.26-03


原油価格
当面80〜90ドルで推移
エネ研 十市専務理事が予測

 日本エネルギー経済研究所の十市勉専務理事・首席研究員は22日に行ったエネルギー専門紙誌との情報交換会で、当面の原油価格について1バレル80〜90ドルで推移するとの見方を示した。
 上昇基調にある原油価格だが、今月5日にはWTIベースで87ドル前後と2008年10月以来の高値を付け、それ以降80ドル圏内の安定した動きにある。十市氏は高値水準に張り付いたままの原油価格の背景について、「米経済指標の改善に伴う景気の回復期待と、2010年の世界石油需要が2007年のピーク水準を取り戻す期待」と「大量の投機マネーが原油などの商品市場に流入」という二つの大きな経済情勢の変化に加え、「アイスランド火山噴火の影響」と「米証券取引委員会によるゴールドマンサックス提訴」の二つの短期要因を指摘した。
 一方で、天然ガス価格は原油換算25ドル程度の低レベルで、19日に11カ国が参加してアルジェリアで開かれたガス輸入国フォーラムではLNGスポット価格の下落に強い危機感とあわせ、長期目標として天然ガス価格と石油価格とのリンクを目指す努力が表明された。
 十市氏は産ガス国のこうした動きに対して、「安いシェールガスの存在、またLNGの生産調整は容易でない」との見方から、当面天然ガス価格の低レベルが維持されるとの見方を示した。
 また、「石油は途上国中心型、LNGを含む天然ガスは先進国型のエネルギーであることから、石油の需要回復に比べて天然ガスの需要の戻りが遅れるだろう」との見方も示した。


PBN2010.4.26-04


GHP
CP高も強い競争力
エネ利用効率大幅にアップ APFで料金算定

 山岸一夫・GHPコンソーシアム技術顧問は、本紙に「CP高止まり時代でも戦えるGHP」と題した論文を寄稿した。山岸氏はまず、GHPが目覚ましい進歩を遂げたことを指摘。そのうえで、最新のGHPとEHPと比較した場合の等価ガス価格がLPガス1立方m当たり247〜292円であることを明らかにし、CP高止まり時代でも料金メリットを発揮できると主張する(1面参照)。


PBN2010.4.26-05


GHPマイナス成長
09年度、1万7623台 出荷大型機が牽引

 GHPコンソーシアム(中西誠一理事長)がまとめた09年度のGHP出荷統計によると、出荷台数はLPガス・都市ガス仕様合わせて前年度比20・5%減の1万7623台だった。馬力ベースでは19・6%減の30万8872・5馬力、キロワットベースでも19・5%減の86万6881・0kwとマイナス成長だった。


PBN2010.4.26-06


特老施設「彩幸の杜」オープン
大幸会
環境と居住性を両立
CO
排出年50トン削減 新エネ・高効率機器で

 東彩ガス(本社・越谷市、川合時雄社長)を中心にニチガスグループが呼びかけて設立した大幸会(川合時雄理事長)は4月、さいたま市の東彩ガス岩槻供給所の隣接地に特別養護老人ホーム「彩幸の杜」をオープンした。東彩ガス創立50周年事業の一環で、ガスコージェネや太陽熱温水設備、太陽光発電など新エネルギー設備を導入し、年間CO2排出量を50トン削減できる環境配慮型省エネ施設となった。3月31日には現地に関係者を招き竣工祝賀会を開いた。環境との共生とあわせ、正門前の桜並木など四季に彩られるなか、笑顔あふれる新しい暮らしを支えていく。


PBN2010.4.26-07


第2ステージ迎えた宅配水業界
ウオータービジネス特集

 需要期を前に、LPガス業界でウオータービジネスが熱気を帯びてきた。昨年度、宅配水市場はサーバーベースで100万台に拡大した。LPガス業界では宅配水事業がNGP(ガス外収益)として注目を集め、シェアの面からも同業界の牽引役を果たしている。事業の第2、第3の柱にしようと、顧客接点強化の商材として取り組む事業者が増加している。商材も天然水、ミネラルウオーター、浄水器などと多彩で、宅配方式もワンウェイ、ボトル回収方式に至るまで多様化している。一方で水の品質、ウオーターサーバーなどの衛生面への対応もクローズアップされている。市場規模を急成長させ、第2ステージを迎えたウオータービジネスを追う。


PBN2010.4.26-08


新日石・三井丸紅
九州シェア41%超に
直売10万件 全県ナンバーワン

 新日本石油のLPガス事業と三井丸紅液化ガスの事業統合が実現することになったが、九州では販売量が全国平均(24・7%)を大幅に超えて、41%を超える圧倒的シェアを確保することが分かった。また全県にわたりナンバーワンのシェアを持ち、消費量の多い福岡では43%台、鹿児島では55%に達する。両社のグループ販社の直売件数は10万件を超える。統合後、佐賀県唐津市の輸入基地液化ガスターミナルと、長崎県松浦市にある九州液化瓦斯福島基地の運営についても調整が必要になるとみられる。


PBN2010.4.26-09


“ソラエコ”に注目
パロマフェア東京会場

 最大市場である首都圏の取引先を対象に開かれたパロマフェア東京会場(16日、東京・池袋サンシャインシティ文化会館)で、7月発売予定のソーラーハイブリッド(SHF−22416、愛称「Sola−ECO(ソラエコ)」)=写真=が注目を集めた。
 同時開催の新エネセミナー「いま、なぜ太陽熱利用なのか?」(蒲谷昌生・ソーラーシステム研究所代表)が定員を超える盛況ぶりで、ソーラーハイブリッドへの期待度の高さをうかがわせた。
 ソラエコは太陽熱温水器をエコジョーズでサポートするシステムで、貯湯ユニットはタンク容量160リットル、24号エコジョーズを内蔵。集熱パネルは満水時で100キログラムとなる。
 不凍液を循環させタンク内の湯を温める仕組みで、凍結による配管破損の心配がない。集熱状況が悪い場合にはエコジョーズ(風呂給湯器)でバックアップするため湯切れない。
 一般的な太陽熱温水器と比較してパネル部と貯湯部が分離しているため、外観もスマート。予価は約100万円前後という。会場では、スペックの詳細や施工性について熱心に質問する来場者が多かった。


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