2007(H19)年9月24日(月曜)
   第2745号
総 合 面

首 都 圏 版
  • サンワ会が原料費調達制度導入へ
  • 千葉県協がコンポジット容器でセミナー
地 方 版
特集記事 2007秋季特集号
住 設 供 給 機 器 / 新 技 術
  • CO2削減量、東京ドーム2400個分に挑戦
  • 東京ガスが水冷GHPを開発、10月から受注開始
  • リンナイ、2011年からスターリングコージェネを量産へ
GHPとコ・ジェネ版 GHP出荷実績
19年第一4半期
第12回GHP販売事例論文コンテスト結果発表
先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情 報>
以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです
日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから
  • 9月18日(月) * 休日の為、休刊
  • 9月19日(火)
    * 中国工業、コンポジット容器を来年度に市場へ
    * 新日石、北海ブレイン油田の商業生産開始
  • 9月20日(水)
    * 日連青年委員会の拡販コンテストに60件応募 最優秀賞に鳥取瓦斯・岸本氏
    * 中国地区・本格化する高齢者向けサービス“住まいを総点検”
  • 9月21日(木)
    * 北海道エナジテックといわせき、消費者との接点強化を基本に快適生活提案へ
    * 東京ガス、1000万件突破記念で環境保全活動支援など
  • 9月22日(金)
    * 文部科学省が学校の防災機能調査
    * アブダビ首長国全額出資の投資機関がコスモ石油の筆頭株主に
  ご希望の方に見本紙をお送り致します。
    プロパン・ブタンニュースは昭和29年の創刊以来LPG業界とともに歩んでまいりました。
    創刊より半世紀を経、創業時の基本理念に立ち戻るとともに新しい挑戦を続けて行きます。
     LPガス業界で高い支持を頂いてるプロパン・ブタンニュースを読んでみませんか?
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2007(H19)年
月24日(月曜)
第2745号

2007-09-24-01

国立教育研
カセットこんろの備蓄推奨
公立校の防災調査 “能登”のプロパン評価

 文部科学省の国立教育政策研究所はこのほど、避難所となる公立学校の防災機能を調査し、「ライフラインの確保は、復旧までの期間を想定し、その間の具体的な対策を検討する必要がある」とする報告書をまとめた。具体策として「カセットこんろ等を備蓄することが望ましい」とし、都市ガス代替としてLPガス利用を想定する場合「プロパンガスや必要器具の調達方法などについて事前に十分な検討が必要となる」とした。LPガスの常時利用を推奨する記述はないものの、能登半島地震で避難所となった石川県輪島市の市立門前西小学校の事例を紹介し「ガス設備はプロパンガスであったため、利用に支障はなかった」と評価したが、一方で過去の大地震で復旧に手間取った都市ガスの問題点の記述は各所に出てくる。


2007-09-24-02

プロパン出荷
10カ月ぶりプラス成長
8月需給ブタンの好調続く

 8月のLPガス総出荷量が前月比3.0%増と5カ月連続で増加した。石油化学原料用ブタンの好調な出荷が持続しているのが要因だが、平年比1.4度Cもの上昇となった今年8月の猛暑・酷暑の中で、家庭業務用や自動車用などの一般用出荷量は同1.9%増と健闘、さらに前年割れが続いていたプロパン出荷量も総量で同0.3%増、一般用で0.6%増と昨年10月以来10カ月ぶりにプラスに転じた。プロパン増加の背景にはLPガス輸入価格の先高観を見越した卸・小売業者が仕入れ額上昇のリスクを抑えるため、元売からの引取量を増やしたことにあるようだ。


2007-09-24-03

29日開幕
国体の炬火にLPガス
秋田県協が臨時販売 業界総出で供給支援

 秋田県LPガス協会(木村繁会長)は29日から行われる「秋田わか杉国体」の炬火にガスを供給するため、7日、県に高圧ガス保安法の販売の届け出を行った。県内の事業者が単独で供給するのが難しいことから、複数事業者の協力体制の母体になれる協会が販売することにしたもの。大会終了後の16日には廃止届けを出す。


2007-09-24-04

境港「システム21体感フェア」
最新式こんろ50台、完売
補助金制度を積極的にPR

 境港地区で恒例となった「システム21体感フェア」が15、16の両日、夢みなとタワーで開催された。2日間の来場者数は452組と前回より少なかったが、補助金対象高効率こんろ、給湯器、エコジョーズなど1,887万円を成約。目標の1,500万円を大きく上回った。開場前のミーティングでは、参加10社の社員らを前に山陰酸素工業の藤原文章統括支店長があいさつに立ち「業界環境は大変厳しいが、地域地域で努力することによって環境も良い方に向かって行くと確信している。展示会はお客さまとの接点強化にまたとない機会。例年12月に開催していたが、今年は山陰地区の1番バッターで開催する。何事もスタートダッシュが肝心。業界環境が良い方向に向かうよう、たくさんのお客様にガスの良さを実感、体感していただこう」と檄を飛ばした。


2007-09-24-05

電気からLPG
再転換事例徐々に
滋賀県協実態調査 電磁波、操作性が主因

 IHやオール電化が増えるとともに、最近では少数ながらLPガスに再転換する事例が出てきた。滋賀県LPガス協会(鈴木嘉平次会長)は会員への電化件数のアンケート調査の際に、IHからの切り替え情報も集め、電化対策に生かそうとしている。


2007-09-24-06

なにわ短信
電化対策の新潮流

 ▽…以前、近畿・四国面連載と夏季特大号で「ガスを守るために電化を扱う電化対策の新潮流」を紹介した。多くの方から評価をいただく一方で、「かえって電化を促進しないか」「本当に既築電化が減ったのか」という質問をいただいた。
 紹介した事業者は当時、1社を除き電化の周知を始めたばかりで、十分な検証データがなく、記者は質問に明快に答えられなかった。「従来型の電化対策で既築電化は減ったでしょうか。減っていないのなら、新しい対策を打たねば今後も状況は変わらないと思いませんか」と問題提起するのが精一杯だった。
 しかし、今週の秋季特集号では、成果が見え始めた事例を取材できた。販売店A社は今年度から「電化の相談もA社にまかせてください」とPRし、5カ月間で既築電化を前年比3割も減少させた。A社長は「電化が減った理由は電化周知しか考えられない」と話す。詳細は別建ての秋季特集19面「電化と闘う」のコーナーで紹介した。関心のある方はぜひご覧ください。



2007-09-24-07

CO2削減量
東京ドーム2400個分に挑戦
愛知県協が「クルマ展」出展 LPG車55作戦で

 愛知県LPガス協会(後藤庄樹会長)は、9月7日から9日までの3日間、名古屋市のポートメッセなごやで開かれた「環境にやさしい『クルマ』の技術産業展」(主催・名古屋国際見本市委員会)にLPG車を出展、最多の11台を展示した。同時に、構造改善支援事業の一環から、セミナーと試乗会を開いた。来場者約3万人にLPG車の環境性などをアピールした。


2007-09-24-08

攻める・経営力 企業編
LPガス新ステージへ

 今年度の通常総会で選出された石黒俊雄・日本LPガス協会会長は、就任あいさつで「営業力を復活させガスが売れる業界になる」「安心・安全の原点に戻る」の2点を強調したほか、「LPガスの火(灯)を消さず、企業経営者として業界全体の幹事役としても、どう次代にバトンタッチしていくかが責務」と指摘した。エネルギー基本計画で、クリーンなエネルギー・分散型エネルギー・国民生活に密着したエネルギーであると再確認された、青い炎(LPガス)への期待と責任は非常に大きい。闘うLPガスを前面に押し出しながら力強く前進する企業・団体に焦点を当てた。


2007-09-24-09

LPガス新時代を読み解く14のコンセプトを徹底解剖
解説 業界ニュースワード

 LPガス業界は新時代に対応できる筋肉質のエネルギー集団に飛躍する時を迎えている。基本はすべての業界人がLPガス事業に愛着と誇りを持って力強く踏み出すこと。需要創造・環境・保安問題・構造改善などを中心にマーケティング活動に欠かせない最新のキーコンセプトである「WHOの勧告」や「無断取り外し」から「ガス機器」まで“14のキーワード”を徹底解剖し、2007年「LPガス業界 時代を読むニュースワード」とした。


2007-09-24-10

電化と闘う/販売最前線
果敢に巧みにオール電化をストップ!!

 ガス体エネルギーを取り巻く経営環境は厳しさを増している。その大きな要因の1つに、激化するばかりの電化攻勢があるのは間違いない。もはや一部地域特有の現象という枠は外れ、全国的な対応が必要になってきた。このような状況の中、大企業、電力会社の営業に、果敢に、もしくは巧みに立ち向かっている事業者が多く出てきた。ガスの良さを全面に打ち出す事例、自ら電化機器を販売するという事例。全国から寄せられた有力な対電化事例を紹介する。


2007-09-24-11

ルポ/深耕・開拓
高効率機器の戦略的販売でLPガスの魅力をアピール

 ガス機器・システムの性能は環境性・経済性など多くの面で格段の性能向上を見せている。また、ガラストップこんろ、エコジョーズを中心とした厨房・給湯分野からGHP、ガスエンジンコージェネ、エコウィルのGHP3兄弟まで、機器の陣容は電力など競合エネルギーにも引けを取らない。課題は消費者にこれらガス機器・システムの魅力をいかに理解してもらい、販売するか。全国で成果を上げているLPガス販売事業者の取り組みをルポした。


2007-09-24-12

どうなる今冬のLPガス価格・需給 CP600ドル時代の行方

 LPガス業界では今年春以降、元売各社から「600ドル時代の経営」というキーワードが提起されている。600ドルとは世界のLPガス指標価格であるサウジアラムコのCP(コントラクトプライス=LPガスFOB価格)の最近の相場観を言い表す数値である。日本円換算でおよそ7万円。LPガスがこれほどの値段になったことは世界にLPガス産業が立ち上がって以来ない。経済力のある日本などの国は、高いLPガスを調達してでも需要家を失わずに何とか利益を確保して商売が成立している。しかし、高騰が長引き、この間にオール電化等の家庭への浸食が強まれば、LPガス業界はひとたまりもない危うさを抱えているのも事実だ。中国、インド、あるいは南米やアフリカなどこれからLPガスを利用した文化国家の建設に向かう国々がこれほど高いLPガスを使って本当に目的とする国づくりができるのかという疑問も湧く。世界のLPガス、そしてLPガスの供給力に影響を持つLNGの今冬の情勢について、専門家の見解を紹介する。LPガス情勢はアストモスエネルギー常務・久内幸二郎氏、LNG情勢は日本エネルギー経済研究所戦略・産業ユニット石油・ガス戦略グループの森川哲男氏による論述。