2007(H19)年6月18日(月曜)
   第2731号
総 合 面

首 都 圏 版
地 方 版
特集記事<新日本ガス50年史「炎とともに歩む」>
住 設 供 給 機 器 / 新 技 術
GHPとコ・ジェネ版 GHP出荷実績
18年第4四半期
下期・通期
第12回GHP販売事例論文コンテスト結果発表
先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情 報>
以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです
日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから
  • 6月11日(月)
    * 日連、川本新体制スタート 専務理事に通産省出身・林氏
    * 日団協、エコジョーズ普及促進の支援先決定 
  • 6月12日(火)
    * 埼玉県が2007年問題対応で「熟練者登録制度」創設
    * 赤津ACレモン社長、LPガス料金に原料費調整導入を
  • 6月13日(水)
    * 茨城・鹿島製油所でLPGシリンダー出荷設備完成
    * 九州コラボが7月9日に発会式、電力攻勢に対抗
  • 6月14日(木)
    * LPG事業、三井と丸紅の2社統合に住友は離脱 元売業界第3位に
    * 家電・ガス機器点検制度、消費者への点検通知方法を提示
  • 6月15日(金)
    * 三洋ハイパワーエクセルがHP蓄熱センター理事長賞
    * エネ庁、平成19年度構造改善調査事業で22件を採択
  ご希望の方に見本紙をお送り致します。
    プロパン・ブタンニュースは昭和29年の創刊以来LPG業界とともに歩んでまいりました。
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2007(H19)年
月18日(月曜)
第2731号

PBN2007-06-18-01

LPガス事業
三井、丸紅の2社統合に
元売・内販機能2段階で

 三井物産、丸紅、住友商事の大手総合商社3社は昨年12月に検討合意に達していた各社のLPガス事業会社(三井液化ガス、丸紅ガスエナジー、住商エルピーガス・ホールディングス)の統合について、住商が3社統合の検討から離脱し、三井液化ガスと丸紅ガスエナジーの2社が2008年4月頃を目標に事業統合することで基本合意に達した。3社が12日に発表した。住商が離脱するものの、三井・丸紅の2社統合によって誕生する新会社はLPガス元売業界の販売シェアで、アストモスエネルギー、新日本石油に次ぐ3位の規模となる。


PBN2007-06-18-02

ゴルフ場にコージェネを
日団協、補助事業PR

 10`h超のLPガスコージェネ導入補助制度の募集活動として、日本LPガス団体協議会は全国のゴルフ場や病院(200床以上)など合計約6,000カ所に案内パンフレットを配布した。5月末に発送し同時期に新聞広告も実施したところ、早速問い合わせが相次いでいるという。
 空調設備の入れ替えを検討していたというあるゴルフ場からは「今回の補助制度を知ったので厨房、給湯を含めた更新を考えたい」との相談があった。ゴルフ場は特に中部地区からの問い合わせが多いという。
 「設備更新するにあたってはクリーンなエネルギーを使いたい」(老人ホーム)という希望や健康ランド(東北)からの問い合わせもある。
 ダイレクトメール発送に当たっては、PR方法を検討し開封率の高さで実績があるという白地の封筒(文字は青色)を採用した。久米聖人補助・受託事業室長代理は「今回の周知活動が潜在的ニーズの掘り起こしにつながった。積極的な制度活用を期待したい」と話している。
 同制度は、5月から9月にかけて3期間に分けて募集する。1回目は6月29日まで。



PBN2007-06-18-03

日連集計消費者相談
昨年度は全国で3349件
価格問題が最多 次いで移動、保安

 日本LPガス連合会は「平成18年度のお客様相談件数」をまとめた。日連本部を含む全国の相談件数は3,349件となり、相談事業がスタートして以来、17年度の3,451件に次ぐ相談件数となった。
 内訳は価格問題が996件とトップ。次いで販売店の移動673件、保安515件、設備関係406件の順。前年度との比較では、販売店の移動79件、保安16件などが増加した。
 最多の相談があった価格は「料金制度、基本料金や従量料金の内容が不明確」「地域における平均料金、都市ガスと比較したガス料金を知りたい」などが多い。県別では神奈川、埼玉、東京で多く、茨城、千葉、静岡、岐阜、日連分も100件を超えた。



PBN2007-06-18-04

遠赤協会の優秀賞に
池見石油店 昆布乾燥システム

 6日に東京・浜松町の浜松町東京会舘で開かれた遠赤外線協会の第15回通常総会で、池見石油店(本社・函館市、石塚與喜雄社長)が開発した遠赤外線昆布乾燥システムが平成19年度製品・技術表彰の優秀製品・技術賞を受賞した。
 昆布は採取したものをすぐに乾燥する必要があり、慣習的に天日による自然乾燥や熱風による乾燥が行われている。しかし、降雨による水滴付着で発生する昆布の品質ムラや横風熱風乾燥による昆布のくっつきなどが発生するため、雨天でも安定して乾燥できるシステムが望まれていた。
 池見石油店のシステムは、自社開発の遠赤外線暖房機を天井と床に設置し、上下から遠赤外線を放射する。さらに、従来の横風送風による昆布のくっつきを防止するため、昆布の上部から吹き降ろすように送風し、昆布への均一な熱浸透と、品質ムラのない、自然乾燥に近い乾燥を実現した。燃料費を2割削減する省エネ性に加え、品質の安定した昆布を2割増産できることが評価された。
 このシステムは16年度北海道地域政策総合事業補助金を受けて開発したもの。試験導入を始めたばかりだが、将来の普及が期待されている。


PBN2007-06-18-05

鹿島石油
シリンダー出荷設備が完成
JOMOグループ 競争力を一段と強化

 ジャパンエナジーは、グループ会社である鹿島石油(本社・東京、荒川健治社長)の鹿島製油所(茨城県神栖市、古山富夫所長)に建設していたLPガスシリンダー出荷設備を完成した。11日、現地で竣工式を行うとともに、場所を鹿島セントラルホテルに移して竣工披露パーティーを開いた。一次基地から直接シリンダー出荷が可能となり、茨城県を中心とする北関東地区の物流合理化に大きく寄与することになる。


PBN2007-06-18-06

文化センターにGHP200馬力
恵那市 施設を相次ぎLPガス化

 岐阜県恵那市はこのほど、年内をメドに、市内の恵那文化センターにLPガス仕様のGHP約200馬力を設置することを明らかにした。施設が老朽化し改装するのを機に、空調機器の更新を図る。同時に、同市は市庁舎をこの3月に改装しており、電気などを熱源としていた空調設備をLPガスに切り替えたばかりだ。同市施設は相次いで熱源にLPガスを採用している。


PBN2007-06-18-07

GHP普及
がんばる地方都市ガス
北陸ガス7万8000馬力設置
個別空調ニーズに対応

 天然ガス王国と呼ばれる新潟県。その中でも北陸ガス(本社・新潟市、敦井榮一社長)は、ガス販売量2億9,341万d(41.8605メガジュール/立方b)、需要家数34万戸(いずれも平成17年度)を持つ県内最大の都市ガス事業者だ。新潟市、三条市、長岡市など県内主要市部に都市ガスを供給している。GHPの設置状況は今年3月現在で2,233件、7万765馬力。毎年着実に実績を積み重ねており、13年度の3万6,408馬力から約2倍の伸びを示している。
 松井茂・営業部エネルギーサービスグループマネージャーはGHPが好調な原因を「お客さまの個別空調に対するニーズが高まっているため」と分析する。



PBN2007-06-18-08

89校にGHP導入へ
東京都 高校の空調入札公告

 東京都は5月14日に都立高校133校の空調設備の入札を公告した。都案ではGHPが89校、EHPが32校、氷蓄熱が2校。このうち、多摩地区の2校ではLPガス仕様のGHPとなっている。都市ガス、LPガス両仕様を合わせたGHPの総台数は670台、総馬力数は約1万4,000馬力になる。
 都では中部学校経営支援センター所管区45校、西部学校経営支援センター所管の52校、東部学校経営支援センター所管の26校の3案件に分けて入札を行う。



PBN2007-06-18-09

ガスターGHPセミナー リプレース促進に照準

 ガスター(本社・大和市、中西誠一社長)は5月22日、東京ガス本社ビルの大会議室でGHPセミナーを開いた。東京ガス広域圏営業本部の協賛を得てLPガス、都市ガス両業界から65社・134人の受講者を動員した。「より永くGHPをご愛用いただくために」と題した今年のセミナーは、リプレースの促進に的を絞った点が特色である。ガスターのメンテサービス力を前面に押し出し、ユーザーとガス会社の双方にメリットを提供する仕組みが示された。当日の講師は@小芝浩之東京ガス都市エネルギー事業部課長(リプレースへの取り組みについて)A羽賀直貴ガスター空調営業本部技術部部長代理(リプレース営業につながるメンテナンス・G―Linkへの取り組み)B西山昭彦東京ガス西山研究所所長(いま企業の管理職に求められるもの)の3氏。


PBN2007-06-18-10

IHでてんぷら火災
滋賀・湖北で2件

 滋賀県湖北地域消防本部の管内では、IHによる火災事故が今年2件発生している。いずれも揚げものを調理中に発火した。同本部は「使用者は感覚的にIHは安全と思っている面があるが、取り扱い説明書に従った使用方法を守り、使用中に離れないでほしい」と話している。
 2件の事例はいずれも少量の油で揚げものを調理していた。温度調節機能を使った揚げもの用のモードがあるにもかかわらず通常の加熱モードで使用、その場を離れた間に油温が上昇し発火したと思われる。
 うち1件は鍋ではなく、やかんに油を入れて使用していた。



PBN2007-06-18-11

爽やかに初夏のガス展
給湯器やGTこんろ 機器紹介の場広げよう

 ガス展といえば秋が定番。シーズン前に暖房機器を売るという面では合理的だが、通年商品のこんろや給湯器、リフォームの場合はそれほど必然性がない。実際、燃料系以外のリフォーム店や住設店は春や夏の展示会を頻繁に行っている。近畿のガス業界の中にも初夏にガス展を開く事業者がいる。「イベントが重なる秋よりもやりやすい」という声もある。恒例行事となった事業者や、今年初挑戦の事業者など4例を紹介する。


PBN2007-06-18-12

交錯配送解消に力
東液供給センター 岐阜でも着手

 東邦液化ガス(本社・名古屋市、川合英州社長)の充填・配送を担う東液供給センター(同、同)は、交錯配送を解消するため、平成17年7月以降の5販社体制を含む東邦ガスグループのLPG事業再編以来、充填、配送業務の一元化を進めてきた。特に、旧合同液化ガス(現東邦液化ガス三重)と旧岐阜液化ガス(現東邦液化ガス岐阜)は、充填・配送業務を一元化前にはおのおの行ってきたが、このほど東邦液化ガス三重地区のシステム統合を完了。三重地区で培ったノウハウを生かし、東邦液化ガス岐阜地区のシステム統合に着手した。


PBN2007-06-18-13

「人は城、人は石垣…」
新日本ガスの苦節50年

 「新日本ガス50年史――炎とともに歩む」は、第1部井隆市社長の時代、第2部井宏康社長の時代、井宏康社長のインタビュー、若手社員による座談会などで構成されている。
 第一部は警察官から転身した隆市氏が戦後、プロパン事業を興し、草創期からいかに事業を築き上げ、今日の隆盛の礎を築いきたかが商魂たくましく描かれている。昭和57年には、岐阜市則武に本社社屋を完成、60年には創業30周年を祝うまでの需要開拓期の姿を詳述している。
 第2部では、全体のおよそ3分の2を割いて、宏康社長時代の発展、成長期を描いている。LPガス業界の隆盛期に、工業用への進出、GHP需要の創出、リフォーム事業への新規取り組みなど、新規の手を次々と打っていった。
 また、保安を前提に、LPガス安定供給への取り組みには早くから熱心に取り組んでおり、S型のマイコンメーターの普及にいち早く乗り出し、徹底した社員教育を励行していく。
 一方、営業網の整備にも着々と布石を打っていき、同時に、全社挙げての器具拡販キャンペーン事業にもさまざまに取り組んできた。同キャンペーンはその後、同社オリジナルの施策として展開され、ガス需要開拓と顧客接点強化に大いに貢献していった。
 平成九年には、「暖暖セール」と銘打って、主にガスファンヒーターの拡販セールに乗り出し、夜間訪販などにも打って出て、年2,240台もの販売を実現、伝説となっている。
 井社長のインタビューでは、「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」という座右の銘を披露、日ごろ社員を思い、取引先に支えられ、顧客に感謝しながら経営をとっている心情が語られている。



PBN2007-06-18-14

新日本ガス 井宏康社長
安心・安全がすべて
常に時代の変化に対応

 新日本ガスは平成18年8月、創立50周年を迎え、これを記念して「新日本ガス株式会社50年史――炎とともに歩む」を発行する運びとなった。今回、発行にあたり、自社がどう歩んできたか、しっかりした史実として整理、残したいと考えるとともに、今後の会社の一つの指針ができればとかねがね願っていた。その希望がかない、感慨無量の思いだ。
 一口に50年といっても、会社の存続とマネジメントは非常に難しい。昨今の社会情勢を見てみると、名高い一部上場企業が、不祥事や法令違反を起こし、あっけなく一夜にして崩壊している。企業を取り巻く環境が変化し、一気に急性悪化に見舞われる時代だ。企業にはこうしたリスクが常について回る中、1日1日を積み重ねて取引先、従業員に支えられここまで成長することができた。ただ、今回、50年史を発行させていただいたが、過去は過去であり、過去の事実や実績にいつまでもこだわるつもりはない。これから10年、20年と展望、目標に向かうのに、常に時代の変化に対応し臨機応変にかじ取りをしていきたい。
 現在、当社が取り組む最大の目的はお客さんへの「快適な生活の提供」だ。そして、お客さんには安心・安全にLPガスを使ってもらう体制を整えることだ。
 この快適生活をお客さんに提供するため、その手段としてガス供給があり、リフォーム事業にも取り組んでいる。今後の会社の成長や発展もその追求の上になり立つものと考えている。
 もちろん会社発展のため、従来通り、地域密着を推進し、地域貢献し、M&Aを含めた取引件数のアップ、ガス供給量の拡大、単位消費量増を続けていきたい。
 このたび「50年史」を発行するにあたり、これまで支えていただいた各位に感謝を申しげるとともに、今回の「50年史」を手にとった方々のわずかばかりの参考になれば幸いと考える。



PBN2007-06-18-15

九州アストモス
販売店会「九友会」を発足
5支部109会員 全戸訪問展開へ

 九州アストモスガス(本社・久留米市、福田満社長)の販売店会「九友会」が発足し、6日、鹿児島市の城山観光ホテルで設立総会が開かれた。店会員は109社で、支部を久留米、長崎、熊本、北九州、南九州の5地区に置いた。会長に椿原禮二郎氏(椿原住設、旧九燃会会長)、副会長に田尻豊成氏(田尻石油店、旧南九会会長)が就任。「九友会」は19年度活動目標として、高付加価値商品の提案販売、お客さま全戸訪問活動を展開する。


PBN2007-06-18-16

地域盛り上げに一役
木下清商店のフリーペーパー

 木下清商店(本社・福岡市、木下文孝社長)と地元事業者のオーナーらが発行するフリーペーパー『nami』(なみ)が、地域の盛り上げに一役買っている。
 『nami』はA4判サイズに地域の出店、グルメ、イベントなどの情報を掲載した無料の地域情報紙。酒屋、飲食店、雑貨屋の三社と協力し、昨年10月から毎月15日に発行している。
 発行元の木下清商店は、ガス機器の省エネ性やグリル料理などを毎号紹介し、地域にガス関連情報を提供している。地元レストランでの料理教室の開催など、『nami』を通じてオーナー同士の交流も活発になってきた。
 同社が本社を置く福岡市東区雁ノ巣エリアは、アイランドシティ経由の道路開通により、注目度がアップしている。若者向けの飲食店などの出店が増えてきており、『nami』は地域住民だけでなく、レジャー客にも貴重な情報源として親しまれている。
 木下社長は「雁ノ巣発信の“波”がゆっくりと広がっている」と手応えを感じている。


PBN2007-06-18-17

JLIA
保安高度化運動に全面協力
第28回通常総会 “5ゲン主義”で事業推進

 日本LPガス供給機器工業会(JLIA、矢崎裕彦会長)は5日、兵庫県伊丹市の伊丹シティホテルで第28回通常総会を開き、3年間継続することになった日本LPガス連合会の全国一斉LPガス保安高度化運動への全面的な協力や、改正消費者生活製品安全法への対応策などを盛り込んだ今年度事業計画を決めた。また、会員が率先して環境対応を図り、省エネを推進していくために、伊丹産業の協力を得てヒュンダイ・グレンジャー(2700cc、165馬力、液体噴射)とニッサン・シルフィー(2000cc、気体噴射)のLPG車展示会も行った。