2006(H18)年2月6日(月曜)
   第2662号
総 合 面
首 都 圏 版
プロパン・ブタンニュースがお届けする連載読み物 
<業界50年・再生>
地 方 版
住 設 供 給 機 器 / 新 技 術
  • LPG車補助金、今年度は3期末で873台 教習所と事業者が大半に
  • 宮入バルブ、高精度で安全なアドミッタンス式液面計を開発
G H P と コ ・ ジ ェ ネ 版 GHP出荷実績
17年第3四半期
第11回GHP販売事例論文コンテスト結果発表
先 週 の 日 刊 プ ロ パ ン ・ ブ タ ン 情 報>
以下の見出しは日刊プロパン・ブタン情報からのものです
日刊プロパン・ブタン情報についてはこちらから
  • 1月30日(月)
    * 広域大手直売会社がサウジCP高騰で昨年末に続く対応で値上げへ
    * 東京ガス、建売分譲住宅にエコウィル設置
  • 1月31日(火)
    * 12月CIF速報、t当たり68,679円で大幅続騰
    * 愛媛の工務店がLPガスエコウィルを標準採用
  • 2月1日(水)
    * 12月需給実勢、日本列島大寒波でプロパン軸に出荷急増
    * 岡山県協の高齢者世帯点検が15,000件突破 安心プロパンが好評
  • 2月2日(木)
    * 2月サウジCP、プロパン622ドル・ブタン627ドルで経験のない領域へ
    * 伊藤忠エネHL九州とイデックスガスが対等合併へ
  • 2月3日(金)
    * 総合エネ調石油政策小委、エネ上流強化でODA、JOGMEC活用議論
    * 12月CIF確報、大幅続騰でブタンは7万円突破
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2006(H18)年
2月6日(月曜)
第2662号

PBN2006-02-06-01

九州で大型合併
伊藤忠エネクスHLとイデックスガス
来年4月に新会社設立 LPガス年37万トン

 伊藤忠エネクス(本社・東京、山田清實社長)と新出光(本社・福岡市、出光芳秀社長)は1月31日、それぞれ100%子会社で九州エリアにおいてLPガス事業を行う伊藤忠エネクスホームライフ九州(本社・福岡市、薬師寺晃社長、資本金3億円)とイデックスガス(同、権藤烈社長、資本金3億円)を来年4月1日付で出資比率50%ずつの対等合併すると発表した。同日、合併基本合意書を締結した。新会社(社名未定)のLPガス年間販売量は37万d規模となり、九州地区のシェア約20%を握ることになる。企業ランキングもツバメガスフロンティア、西部ガスエネルギーを抜いて九州ナンバーワン企業となる。新会社の社長にはイデックスガスの権藤社長が就任予定。


PBN2006-02-06-02

視点
やっかいなLPガス高価格時代

 国内のLPガス流通価格の指標でもあるサウジCPの空前の高騰を受け、流通別価格も未体験の領域へと入ってきた。
 12月のCIF価格はトン当たり6万8,000円を超え、本紙試算によると、2月CPとタンカー船賃、為替レートなどを加味しての2月CIF価格は7万7,000円程度にも跳ね上がる。しかも、第二次オイルショックが起こった1980年5月に記録した過去最高値8万1,987円に肉迫する勢いで、1980年以来の7万円時代が再来している。
 原料調達費の高価格時代の到来を受け、国内流通価格もかつて経験したことの無い高価格時代に入ってきた。
 1月の輸入基地出荷価格は元売−ディーラー間でトン当たりプロパン7万3,000円前後、ブタン7万4,000円以上の取引が行われている模様だ。卸売価格も毎月のように交渉の結果、上昇しており、キログラム当たり100円を割り込んでいた相場は120円を経て、130円以上と10円刻みの上昇気配にある。小売価格の改定も昨年来続き、12月末段階での全国平均価格は指標となる10立方mで6,200円台にあるが、2月段階では値上げ予想分を含めて、さらに200円上昇し6,400円台の見通しになる。大手卸売系販社の一部には3月以降に第3弾の改定も視野に入れた動きになっている。
 LPガス事業の現状について業界関係者からは「寒波による出荷増はありがたいが、価格転嫁が追いつかないため、会社は豊作貧乏といった状態」(大手直売会社)、「戦争など有事に匹敵する」(輸入元売会社)などと悲鳴に近い声が出ている。元売業界の中には寒波にともなう極端な在庫の低下と民備義務量を確保するため、高価格の輸入玉を調達せざるを得ない苦しい事情があるため、輸入基地の民備玉、昨年操業した七尾と福島の国備玉の緊急放出を経済産業省に求める声が強まっている。
 国内で必要な量の8割を輸入LPガスに依存するわが国。高価格LPガスは末端ユーザーの燃料転換の動機、競合エネルギーの営業力を応援する逆効果として働く懸念があるだけに、価格問題は流通段階別の問題でなく、LPガス業界全体が保有する財産を放散させるやっかいな問題となってきた。



PBN2006-02-06-03

ラジオやチラシ
“雪害対策”周知徹底を
雪解け期 横引き配管損傷に注意

 新潟県LPガス協会の古川武会長は1月18日、新潟市の新潟サンリン本社で、今冬の大雪に対する新潟県業界の取り組みを示すとともに、豪雪地帯のLPガス事業者ならではの見地から「雪解け時の配管損傷に対して注意が必要」と注意を促した。古川会長は「雪国にとってこの程度の降雪量は毎年あることで販売店の方も慣れている。LPガスの配達に関しても、越冬用に前もって余分に配達しておくのでガス切れの心配はない」と不安のないことを強調した。


PBN2006-02-06-04

雪害7件含む16件に
東北管内 17年LPガス事故

 事業者側に過失のあった事故は、容器の過充填のため安全弁からガスが漏れた(宮城)、風呂釜をゴムホースでつないでいたためネズミに囓られ漏洩爆発した(同)、フレキ管の抜けを防ぐ金具を取り付けていなかったためフレキホースが抜け漏洩火災になった(福島)というもの。
 事業者と消費者双方に問題があった事故では、10キロ容器で質量販売していた(岩手)、屋外設置の給湯器を屋内に設置していた(福島)という事業者側の過失があった。後者はCO中毒事故で、4人が軽症であった。



PBN2006-02-06-05

CO2年間2万475トン抑制
ガステックサービス GHPなど大きく貢献
LPガスの環境性実証

 同社は、「美しく快適な人間環境づくり」の環境理念のもと、2003年11月ISO14001の認証登録事業者となっているが、同理念の下、環境負荷軽減に向け、CO2削減やNOx低減に向け力を注いでいる。
 CO2削減量で大きく寄与しているのはGHP設置だ。EHPに対し1馬力当たり0・32トンの削減効果があると算出し、期中にGHPを台数381台、6,754馬力を設置したので、CO2削減量は2,161・3トンとなった。これにより、平成5年からの累計6万3,132・5馬力に対し、CO2は2万202・トンを抑制したことになる。
 燃転では、電気温水器に対しLPガス給湯器に取り替えた場合、0・70トンのCO2抑制効果があると算出し、期中に347台実施したので、242・9トンを抑制した。
 コージェネ分野では、エコウィル設置で1・2トンのCO2抑制効果があると算出し、25台設置したので30・0トンを抑制したことになる。
 また、LPG車では、1台当たりNOxの抑制効果8・2kgになるものと算出し、期中にLPG車を新規と入れ替え併せて20台導入した。これによりNOxを164・0kg抑制したことになる。



PBN2006-02-06-06

「電気に勝つ日は来る」
富山北日本会新春の会 笹倉会長が強調

 富山北日本会(会長=笹倉光子市川社長)は1月24日、富山市の金茶寮で、「新春の会」を開いた。
 開会にあたり、笹倉会長は「昨年は北日本物産がLPG創業50周年を迎え、各界からお歴々を招いた。今後も、トップランナーして業界を引っ張り、100周年を迎えたいと身の引き締る思いがした。年初の読売新聞によるとWHOが電磁波の基準づくりに乗り出すことになったという。大変な追い風になった。電磁波は第2のアスベストになると信じている。私たちは電化に対して、大変だといっているがこれまで本当に何をしてきたか。富山では、ガス体エネルギー事業『Gライン』を発足させる運びとなっている。必ず電気に打ち勝つ日がくる。Gラインを発足させるなど行動を起こして、ともに勝ち残っていきたい」とあいさつした。



PBN2006-02-06-07

あきんどネット
GAS IS THE BEST
中川ガス(滋賀県湖北町、中川顯社長)

 滋賀県湖北を地盤とする中川ガス(本社・滋賀県湖北町、中川顯社長)はLPガス顧客2,000件弱の販売店。3年前から取り組むバルク化に力を注いでおり、現在の設置数は60基を超えた。そのうち半分程度が家庭用である。サイズは500kg、300kg、150kg中心だ。自社ローリー(1・3t)を配置して、多い月で月間約30トンを運ぶ。専従者は置かず、既存の複数の社員が免許を取って運用する。ローリーには社名と「GAS IS THE BEST」のキャッチコピーが大書され、走る看板ともなっている。
 バルク化の道を選んだのは、将来をにらんだ物流合理化のためである。同社は従来から工事やリフォームに力を入れており、ガス外売り上げが50%を占める。しかし、近年は工事やリフォームの競争激化で、ガス外の収益性が低下しがちになった。流通合理化はそれを補う意味もある。期せずして原料高が到来し、当初以上にローコスト経営が求められる時代になった。
 流通改革の一環として、昨年7月にはシリンダーを自社配送に切り替えた。顧客との接点強化、情報の収集という意味もある。中川社長は「今年は雪が多く配送も大変。2人がかりでないと配送できない日もあった。だが社員が雪をかいてシリンダーを運べば、この店に任しておけば大丈夫という信頼感が生まれる」と話す。
 自社配送と同時にコンピューターシステムも入れ替えた。使用量や料金種別などのデータと、家の図面・写真などの情報を顧客ごとに管理できるようにしている。
 需要開拓も熱心に行っている。エコウィルはすでに16台販売した。内訳はビルダー営業の建て売り団地10台、個別提案の新築5件・増改築1件。建て売り団地は集中配管+バルクで供給、床暖房、浴乾、ガラストップこんろを装備するオールガス化住宅である。個別提案の中には床暖房5系統、月間消費量100立方b近い物件もある。得意の工事力を生かし、エコウィル設置や床暖房などすべて自社で工事した。施主の要望に応え、掘りごたつの中を床暖房にするなど、きめ細かい対応を行っている。
 最近では、攻勢を強めるオール電化が同社にとっても悩みの種である。地域的な傾向として、高齢者世帯が別居する子供の薦めで転換したり、大阪から来る訪問販売会社に転換される事例が目立つという。「IHの使い勝手が悪いのでガスこんろを使いたい」というお年寄りのニーズから、質量販売が増加した。電化攻勢に特効薬はない。
 中川社長は「電気の悪口を言ってもあまり効果はない。各エネルギーが共生することが重要。LPガスを守るには顧客とのつながりを大事にすることが一番なのではないか」と話す。