2005(H17)年
1月17日(月曜)
第2609号
PBN2005/1/17-01
経済産業省
高効率給湯器普及を強化
17年度から エネ業界に新たな支援策

 経済産業省は平成17年度から住宅の省エネルギー対策の抜本的な強化に取り組む。すでに環境税導入論に対抗した「増税なき環境対策」を打ち出し、この中で2010年度までに高効率給湯器800万台(CO2冷媒ヒートポンプ給湯器520万台、潜熱回収型給湯器280万台)の普及目標を掲げているが、目標を確実に達成していくため、17年度からエネルギー供給事業者(電力会社、都市ガス会社、LPガス会社等)が地方自治体や団地、住宅設備会社などと連携してガスエンジン給湯器を含む高効率給湯器など省エネ設備を地域単位で導入・広報する場合に新たな支援を行う。

PBN2005/1/17-02
ようこそ 「ツェッペリン号」
震災10年の神戸発進

 わが国にLPガスをもたらした大型飛行船「ツェッペリン号」が、76年ぶりに帰ってきた。“21世紀版”のツェッペリン号は、日本郵船グループで岩谷産業も出資している日本飛行船(渡邊浩之社長)の所有。昨年、独のツェッペリン飛行船技術会社から購入した。
 同船は欧州を飛行し12月9日、伊のジョイア・タウロ港から専用貨物船に積まれ日本に向け出発。約1カ月間の航行を経て、14日に震災10周年を迎えた神戸から日本の空に飛び立った。
 ツェッペリン号は13日、神戸市のポートアイランドPC3バースで荷揚げされ、通関を終えた。同船は搭乗人員14人、全長75b、高さ17・4b、最大飛行速度125`b、航続可能距離900`bで世界最大のハイテク飛行船である。愛知万博の広告宣伝飛行や空中撮影、観測調査、防災協力などで活躍する。同船で使用するのはセスナ機向けの有鉛ガソリンとヘリウムガス。ヘリウムガスは岩谷瓦斯が供給する。埼玉県の桶川運航基地をベースに飛行する。
 初代ツェッペリン号は全長235・5b、最大飛行速度117`bで、世界一周旅行のため昭和4年8月15日に独を立ち、同19日に茨城県の霞ケ浦飛行場に降り立った。
 マイバッハ社製ガスエンジン用の燃料は、プロパン、エタン、メタン、水素を混合して使い分けたが、霞ケ浦からロサンゼルス間ではプロパンが使われた。当時、三菱商事が米国から90`c容器765本を輸入し、日本石油が補給した。三菱が輸入したのは「パイロファックス」という名称であったが、商工省(いまの経済産業省)燃料研究所所長の大島義清博士が分析した結果、「プロパンガス」であることが判明。わが国初のプロパンガスであるとされている。


PBN2005/1/17-03
サンワ
邑楽基地全面リニューアル
タンク規模90dに拡大

 サンワ(本社・前橋市、遠藤祐司社長)は12月24日、群馬県邑楽町の邑楽充填基地の安全祈願祭を開いた。11月30日に完成検査を終えている。
 タンク規模を50d(20d1基、30d1基)から90d(30d3基)に拡大。敷地面積を1・2倍の5,200平方bに拡張した。充填能力は1・6倍、充填所規模は1・5倍になった。旧充填所のプラットホームは今後のLPガス増販を見込んで、容器置き場とした。
 また、敷地内の事業所に8`hガスエンジン・コージェネを設置しているのが特徴。

PBN2005/1/17-04
ガス展集客率40%も視野
イワタニ東海
集金時のポイント加算が決め手
 イワタニ東海(本社・岐阜県瑞穂市、太田宏美社長)のガス展来場者率が年々拡大中だ。好調の背景には、5年前に導入したガス料金徴収の際、付与するマッピ−ポイントが挙げられる。このポイント制を導入後、来場者率は10%から23%にアップ、「この調子でいけば、35%どころかうまくいけば40%に乗せられる」(太田社長)と見込んでいる。

PBN2005/1/17-05
協同ガス、夢ハウスガス住宅
ガス化モデルハウス建設
建築事務所と提携・販売

 協同ガス(本社・福山市、くわ田保社長)は地元の建築設計事務所、工務店などと提携してガス化住宅の建築販売をする。今月20日頃から市内にモデルハウスの建築に着手し、ガス化住宅の看板などを掲示して一般にアピールして行く。