| 2004(H16)年7月5日(月曜)第2582号 | |
| 和歌山県教育委 県立高校にLPG仕様GHP 行政主導全国初の導入内定 和歌山県教育委員会は6月25日、県立紀北工業高校にLPガス仕様のGHP導入を内定した。行政主導による公立高校への空調導入は、大阪府、京都府、鳥取県に次ぎ全国で4府県目だが、電力と都市ガス会社による共同事業化などにより、これまでは電気と都市ガスの空調が導入されている。同事業におけるLPガス仕様GHPの導入は全国初。和歌山県でも計画策定時には電気空調を前提に考えていた。LPガス業界が一丸となって取り組んだ成果である。 | |
| 関東経済局 顧客移動苦情相談を分析 1都3県に集中も広域化 関東経済産業局(石油課)は広報誌「いっとじゅっけん」の6月号(6月1日発行)に、「LPガスの取引の適正化について/トラブル防止の推進に向けて」を掲載し、最近の苦情相談内容を分析のうえ、消費者には注意喚起を、販売事業者には一層の法令順守を求めている。 これによると、管内事業者(149者)にかかわる苦情相談は省令・通達で「1週間ルール」が設定された平成13年8月以降も続いており、15年度は150件の苦情相談があった。石油課によると、「件数上は1件であっても、多くの消費者がかかわっている場合も少なくない」ので、実際はもっと多くの事例が発生し、「連日のように消費者、販売事業者からの苦情相談が舞い込んでいる」状況にある。特に、10社ほどにかかわるケースが多い模様。 |
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| 「ためしてガス展」後半戦に リンナイ東北支社販売店の意識変える リンナイ東北支社(兼子輝將支社長)は販売事業者と協力して開催する展示会「ためしてガス展」を各地で開催中だが、6月に行った秋田と盛岡、山形会場ではそれぞれ700組、およそ2,000人を動員する予想以上の成果を上げた。この勢いを借りて後半戦を乗り切ろうと、同支社では販売店への積極的な参加を呼びかけている。 同社は、電気に対抗してガスをアピールするには、実際にガス機器に触れて消費者にその良さを実感してもらうことが必要だとして、比較的小規模な展示会をより多くの地域で開催する「ためしてガス展」を企画。各地の販売事業者に開催を呼びかけ、昨年は東北では6カ所で実施した。 |
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| 中部国際空港に展望風呂「宮の湯」 ヤマサ總業が運営 中部国際空港(本社・名古屋市、平野幸久社長)は6月22日、常滑市に来年2月開港予定の中部国際空港旅客ターミナルビル4階に設置する展望風呂「宮の湯」の運営をヤマサ總業(同、鈴木一輔社長)に業務委託する、と発表した。空港内に展望風呂を設置する事例は国内で初めて。 お湯につかりながら離着陸する飛行機を眺めることができるほか、ジャグジー風呂、寝湯風呂、水風呂、サウナも併設する。風呂を含むリラクゼーション施設は全体で987平方b。 ヤマサ總業は12年に温浴事業に参入した。現在、名古屋市熱田区にスーパー銭湯「宮の湯」を経営している。 |
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| 容器再検査専門集団の確固たる地位確立へ 第31回通常総会開く 全国高圧ガス容器検査所連合会(全検連、小山秀昭会長)は6月14日、東京都港区・メルパルク東京で第31回通常総会を開いた。今回は昭和48年の創立以来、日本のLPガス・高圧ガス業界の中で容器再検査専門集団として確固たる地位を目指し30周年の節目の記念総会となった。容器再検査業界はいま、再検査期限の延長、バルク供給の普及進展で大きな構造変革期を迎えている。全検連はこのため、「安全の担保」を一層追求していく一方で、業界全体の構造改革・近代化に挑戦するとともに、LPガス業界に容器のリサイクルを提案していく動きにある。 |
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女性消防団員、安全な町づくりに活躍全国弁論大会で優秀賞 ミツワ(川西市)の薮まゆみさん ミツワ(本社・川西市、舩岡正勝社長)を訪ねると、笑顔で対応してくれる女性がいる。同社は何かと提案営業女性部隊の「Skip(スキップ)隊」が注目されるが、個性的なのは営業部だけではない。総務部の薮まゆみさんは、川西市女性消防団「チェリーファイアー」に所属し、全国の消防団員による弁論大会で優秀賞を受賞する行動派だ。同社の強みは、男性従業員に負けない“女性力”であることに間違いない。 女性消防団は女性の柔軟さを消防団活動に導入するため、平成5年8月に誕生した。愛称は川西市の木と消防団の記章であるサクラから命名したもので、市消防団第11分団として安全なまちづくりを目指している。団員は藪さんを含め25人。同隊が消火活動に参加することはないが、防火広報活動や救急講習会の開催、消防出初式に参加している。 藪さんは関西大学法学部を卒業後、同社に入社。現在、入社5年目で新入社員当時から同団に所属する。藪さんも講習会では、応急処置法や心肺蘇生法を指導する。また、イベントでの司会などを努める、言わば同団の顔だ。 2年前に横浜で開かれた消防操法の全国大会に出場し、ポンプ操法を披露した。今年の2月6日に東京・虎ノ門のニッショーホールで開かれた「平成15年度全国消防団員意見発表会・消防団地域活動表彰式」(総務省消防庁主催)に出場した。大会では弁論を披露し見事、優秀賞に輝いた。同発表会は全国から選抜された12人の消防団員が、活動内容について思うことを5分間で自由に話すというもの。会場には約600人が集まった。藪さんは「転んでも消防団員!」と題し、ポンプ操法訓練での苦労、訓練を通じて得たこと、消防団員としての誇りを力強くユーモラスに語った。 藪さんは活動について「入社して間もない者が企業の顔として参加し、地域の人たちとふれあうことができたのは、先輩達が築いてきた礎があってのこと。弁論大会では、演壇に立つことができ、気持ちが良かった」と、明るく語った。 スピーチ内容はホームページ(http://hyogoshoubou.cool.ne.jp/women/women.htm)から聞くことができる。 女性消防団員の歴史 明治43年に山形県酒田市で結成された「婦人火防隊」が、わが国で最初とされる。当時の社会的背景として、男性の出漁、出稼ぎ、兵役などにより、地域に男性が不在になることが多く、女性による防火組織の結成が必要になったためとされている。現在は全国で1万176人(12年現在)が活躍している。 |
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| ガッチリと握手 ▽…日立製作所と三菱重工業が来春、業務用空調機事業を統合――。衝撃的なニュースが発表された翌日、大阪でGHPコンソーシアム主催の「2004全国縦断GHP・マイクロコージェネフォーラム」が開かれた。 セミナー後の懇親会場では、日立空調システム関西支店の藤澤忠俊部長代理と三菱重工空調システムの加藤衛部長代理がガッチリと握手。今後の健闘を誓い合った。加藤部長代理は「GHPは日本が開発した素晴らしい製品だ。今後は国内だけでなく世界を視野に入れた事業展開が必要だろう。GHPはもっと世界に羽ばたくべきだ」と、GHPの市場性の高さを熱く語った。藤澤部長代理は「両社は来春、一つになる。両社のメリットを共有し、お互い手を携えてGHPの普及に努めたい」と抱負を語った。 両社は市場占有率1位のダイキン工業を追撃する。世界市場を睨んだ統合は、空調市場をより一層加熱させる。 |
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| ☆機器販売には身近な情報が必要 山陰酸素工業(本社・米子市、並河勉社長)の販売店会ヤマサン会(足立令一会長)の女性メンバーで構成する女性部会(長瀬美幸会長)は11、12の両日、大阪市のリンナイ関西研修センターで研修会を開催した=写真=。 これはビルトインこんろや浴室暖房乾燥機など大型ガス機器を販売する上で「女性の目から見た商品知識を身につける」(長瀬会長)ためで、会員など20人が参加した。 当日は体験クッキングとして「ガスとIH調理比較実演、電子コンベック料理実験」「給湯暖房システムについて」の2項目の研修をした。比較実演ではIHの熱伝導の遅いこと、機器には欠かせない乾電池の管理など日常の知識として必要なことも披露されたという。 ガスこんろは着火して数分のうちに200度C以上になるが、IHヒーターは底辺は別にして、上部は同じ時間でも数十度にしかなっていない。また、乾電池は自然放電するので長期の保存はしないほうがよい――ことなど「日常の暮らしのなかで知らねばならない新たな情報」もあったという。 長瀬会長は「ガス機器について知っているつもりでいたが、まだまだ一つの生活の中で女性としての知識不足を実感した。これを機会に全員で原点に戻って日常生活での様々な知識を身につけたい」としている。 |
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