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(2004/6/14プロパン・ブタンニュース)

エルピーガス振興センター専務理事
中村紘一氏
LPガスの未来に振興センターの熱い思い

 LPガスの未来に振興センターの熱い思い

 エルピーガス振興センターの専務理事・中村紘一さんは、平成十三年六月に振興センターの三代目の専務理事に就任した。今年六月で四年目に入ったところである。経済産業省原子力安全・保安院石炭保安課長を最後に同省を退官して現職に就いた。経済産業省では資源系の技官としてLPガスをはじめ資源エネルギーを中心に豊富な経験がある。中村さんはこの対談を次のように始めた。
 消費者はエネルギーとして電気、都市ガス、LPガスのどれか一つのエネルギーに偏りたいなんて思っていない。選択肢が沢山あることを望んでいる。われわれはその中から消費者が自由に選べる状態を作り、消費者に選択してもらわねばならない。
 地球温暖化防止対策からもクリーンで分散型のガス体エネルギーであるLPガスの有効利用は、今やまたとないチャンスである。
振興センターの全体像
 平成十五年度に実施した事業で見てみよう。
 @設備助成事業では、高効率小型ガス冷暖房機器促進事業、石油ガス利用システム導入補助事業(コージェネシステム)、バルク貯槽設備補助事業、高効率給湯器導入補助事業、充填所統廃合支援補助事業。
 A国際協力事業ではLPガス国際セミナーを毎年実施している。LPガス国際セミナーにはサウジなど産ガス国をはじめ消費国からの発表者も多く、出席者は三百人を超え海外でも評価が高い。
 B技術開発事業ではLPガス固体高分子型燃料電池の開発、DME(ジメチルエーテル)のLPガスインフラの転用の研究を実施している。石油ガス利用機器の開発や調査ものは民間に委ねる方向で減少し、海外折衝事業は多くなっている。
 C自主事業としては、振興センターが昨年発行した「よくわかるLPガス&エネルギーセミナー2003−−LPガス販売事業者の未来を拓く」は、LPガス販売業者が構造改善事業を行うに当っての入門書としてまとめた構造改善のテキストで、好評である。今年度も引き続き「よくわかる地球温暖化防止&LPガス需要開拓セミナー2004」として製作中で、八月には完成の予定である。このテキストは通読するだけではなく、何度でも前に立ち戻って再読してためになるように編集してある。振興センターの思いが販売業者に届けばよい。
 D新規の広報事業では地方懇談会の開催がある。従来、日本エネルギー経済研究所が行っていたものであるが、十五年度から振興センターが行うことになった。この他にも多くの事業があるが、以上列記したことで振興センターの全体像を示し得たと思う。
地球温暖化対策に高効率給湯器とガスエンジン・コージェネ
 COP3で採択された京都議定書をわが国は批准した。二〇一二年までに基準年の一九九〇年のCO2排出量から六%削減しなければならない。容易なことではない。LPガス業界は、地球温暖化対策に貢献し、LPガスの需要開拓とエネルギー間競争に勝つためにも高効率給湯器とガスエンジン・コージェネ設備の導入促進を図らなければならない。
 高効率給湯器とは潜熱回収型給湯器のことで、従来の機器に比し約一〇%以上の効率化がはかられる。ガスエンジン給湯器は小型出力発電機と貯槽ユニットからなる熱供給を主目的にしたシステムで総合エネルギー効率が八〇%以上の省エネルギー機器である。また、LPガスエンジン・コージェネは、LPガスを用いて発電し、その際に発生する熱を冷暖房や給湯に利用する電気と熱を同時に供給できるシステムである。総合エネルギー効率八〇%以上と高く、省エネルギー対策に貢献し、LPガスの需要拡大につながる。潜熱回収型給湯器、エンジンコージェネ・システムの導入には、平成十五年度から国の補助金制度があり、いずれも振興センターが補助金交付業務を行っている。
 LPガスはクリーンな分散型エネルギーであり、消費の現場で使うから電力会社の電気に比べて圧倒的に熱効率が高い。LPガスの普及は地球温暖化対策に貢献できる。LPガス業界はいま厳しい状況の中で一致団結して未来に向けて懸命の闘いをしている。振興センターは、LPガス業界のこの闘いにフルにお役に立ちたい、と中村専務理事は結んだ。


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